おはようございます。
私の学校では、3学期に1か月間ほど長縄月間というものがあります。
全校で8の字跳びの練習を行うのですが、私は毎年頭を悩ませます。
上手に活用できれば学級の団結力が増しますが、場合によっては苦手な子が浮き彫りになり学級の雰囲気が悪くなってしまうことも、、
そこで今回は、低学年の長縄指導のポイントと意欲を引き出す工夫を紹介していきます。
長縄指導のポイント
一番大切なのは「雰囲気」
長縄の練習を始めるにあたって、子どもたちに「長縄で一番大切なことは?」と問いかけます。すると、子どもたちは「真ん中でとぶ!」「すぐにぬける!」など技術的なコツをたくさん教えてくれました。もちろん技術的なコツも重要ですが、子どもたちには「雰囲気」だと紹介します。いくらたくさん跳べる学級でも、ミスを責めるようなギスギスした雰囲気では長縄本来の学級の団結力向上にはつながりません。そこで「ミスした人を責めないこと」を全体で確認します。「ミスした人がいたらどうする?」と聞けば、子どもたちはいろいろなふわふわ言葉をだしてくれるはずです。
意欲を引き出す工夫
①上手なお手本を見る
低学年の子どもたちは、そもそも8の字跳びの経験がまだまだ少ないことが考えられます。上手なイメージがないまま練習することは、大人でも難しいものです。そこで私は、練習期間の序盤に上手な例やコツを紹介している動画などを子どもたちに見せるようにしています。
動画でいえば、NHK for School「体育のすけ」などがわかりやすくおすすめです。
上手な例もネットにたくさん上がっていますが、一番のおすすめは生で見せること。皆さんの学校では、上級生の練習の姿はどのような様子でしょうか。私は6年生の担任にお願いして、休み時間に練習の見学をさせてもらうこともあります。上級生の真剣に取り組む姿は、低学年の子たちにあこがれの姿として映るでしょう。
②長縄係
長縄指導 で頭を悩ますこととしては、苦手な子への指導だと思います。ただ、担任からその子だけのアプローチは心理的にもプレッシャーになることがあります。そこで、一緒に練習してくれるような有志を私は募集します。期間限定の長縄係をつくることで、学校で決めた練習日以外にも子どもたち中心に練習ができるような仕掛けにします。教師から練習を呼びかけるよりも、仲の良い友だちに誘われた方が苦手な子も心理的なハードルが下がると思います。
③名人カード
8の字跳びの記録を伸ばすのであれば、連続跳びが重要です。ただし、タイミングをつかめない子に連続で跳びなさいと教師から発破をかけるのも難しいところがあります。そこで、子どもが自分から連続跳びをしたいと思う工夫が「名人カード」です。連続跳び、1回で入れる、2回で入れるなどレベルによって「長縄何級」などの級を書いたカードを配布します。すると、得意な子を中心に自分から連続跳びにチャレンジする子が増えてくるでしょう。ここで大切なのは、チャレンジしようとした姿勢の子を取り上げて褒めることです。失敗しても、難しい課題にチャレンジした姿を価値付けします。そうすることで、より連続跳びにチャレンジする子も増えてくるでしょう。
いかがだったでしょうか。私自身も長縄指導はまだまだ体当たりのチャレンジ中です。少しでも皆さんのヒントになると嬉しいです。また、皆さんの指導の工夫もありましたらぜひコメント欄から教えてください!ありがとうございました!